ドイツで学んだこと

ドイツで花屋さんで働いたころ、私は学生ビザしかなく労働許可証は持っていなかった。
だけど、どうしても花屋で働いて勉強したかったから、働けることになったときにはホントにうれしかった~。もちろん言葉の問題など不安もいっぱいあったけど、初日からたくさんの花材に囲まれていろんなものを作れることがとっても楽しかった。もちろん花屋は寒いし、単調な作業や雑用も多いしそれは花屋なら当然のことだし、お店の人の言っていることは今思えば10%もわかっていなかったかもしれない。。だけど、何を言われているか、何を求められているかを必死に察知(野生の感!?笑)しながら同僚の作るものを見て学んで、周りの状況を見て次の作業に先回りする気を利かせ、たぶん同僚や、シェフ(ボス)が初めに思っていた以上には役に立てたはず。お店で働かせてもらえただけでもラッキーだと思って頑張った。
おかげでクリスマスまでの忙しい間だけ、という最初の約束があったにもかかわらず、クリスマスには『私たちの愛する同僚、Yumikoへ』と書かれた大きなブーケをもらった。そしてそのブーケにはもらえるはずのなかった報酬までついていた。。。
もちろん、労働ビザのない私はお給料はもらってはいけないし、もらえるなんてはじめから思ってもいなかったからびっくり!そして明日からも働きにきてね。とも言ってもらった。
それから毎日、午前中は語学学校へ、お昼からは花屋への毎日が始まった。
もちろん、お給料は基本もらってはいけないので、1週間働いて50マルク(当時の2500円弱)くらいをそれからも頂いていたけれど、それをコツコツとためて貧乏旅行へ行っては、花屋を見て回ったりした。
1週間働いてたったのそれだけかと思うかもしれないけれど、技術を見せてもらえることがありがたかった。(何か教えてもらおうなんて厚かましいと思ってた。技術やセンスは見て盗むもの。これは音大時代に染みついたものかもしれない)で、乾ききったスポンジのようにいろんなことを吸いこめた。ような気がする。)

懐かしい。
そのころに見たり、作ったりしたものが私の『今』を作っていると思う。


花屋への通勤の道。この景色見ながら寒い石畳の上を歩いてた。

さあ!気持ちも原点に戻って明日から何作ろうかな。。。