列車の旅

ドイツとは今日でお別れ。午前中に今はケルンに住む当時の友達と約束をし、お茶を飲んでその後列車の時間までランチをして。近況を報告しあって。。。出発までの短い時間では足りないほど話をして。
駅で私のパリ行きの電車まで見送ってくれた。
Thalys 13:23 Aachen 発 ParisNord 16:35 到着予定・・・
ドイツの列車は時間も正確なんて誰が言ったんだか、よ~く遅れるのはわかっているけれど、ドイツからベルギーを通ってパリまで行く国際高速列車のタリスだからまあ大丈夫かと。でも半信半疑。
とりあえず出発は定刻でしたもののなんだかのらりくらり。。。普通の列車よりゆっくりなような。。
まあ嫌なことはあまり考えずにもう十年以上前から読んでみたかった(遅い!)ピーターメイルの『プロヴァンスの12ヶ月』をプロヴァンスに向かう列車の中で読もうと前々からアマゾンで買っておいたのを取り出し読むことしばし。外の景色も時折顔を上げると古城の門と、奥に見えるお城、手前に流れる小川。。。なんていうのもあるものだから本と車窓を落ち着きなく眺めつつ。。。すっかり新しくなったLiegeのモダンな駅に到着。。。そして相変わらず暗い雰囲気のBruxellも過ぎ。ようやく本格的にスピードも出てきて少しうとうとしていたころに列車が停まり。。。嫌な予感。フランス語、オランダ語、ドイツ語、英語でのアナウンス。なんだか信号がどうとかでしばらく停車とのこと。周りの反応からもそれほど重症ではないことは伺いつつ、次のパリからアヴィニョンに向かう列車への乗り継ぎが気になる。。。10分ほど停まった後、ようやく動き出した。横を走るアウトバーンにはパリまで147Kmの表示。。到着予定時刻まではもう30分もない。あ~きっと間に合わないな。。。とあきらめた。
結局パリ到着は30分遅れ。次の乗り継ぎ駅まで切符を買い電車を乗り換え・・・絶対間に合わない。もう急がない。RERの表示にしたがって重くなったスーツケースを階段で降ろし、初めての駅で切符を買うのもままならず、聞くのが一番!とつたない英語で聞いて教えてもらい、なんとなく表示のあるほうへ進んでみて。それらしいホームをまた階段で降りてみる。ちょうど電車が着たからあわてて近くにいたまともそうな人に聞いてみる。どうやらこれで間違いなさそう。2駅。ParisLyon駅へ到着。でも乗り継ぎのTGVの表示は見当たらず、また近くにいた人に聞く。とにかくわからなければ聞くのが一番!!ドイツにいた頃にそう心得た。私のチケットと同じようなチケットを持ったカップルに聞いたらあっちだよ。となんとなく違うような気もしたけれど迷っていたら登り始めたエスカレーターから手招きしてくれたので付いて行った。エスカレーターを降りてからも私がついて来ているか気遣ってくれながらTGVの駅らしいものが見えてきて。ありがとう!と手を振って別れたけれど、私の列車はもうやっぱりもう出てしまっていた。立っている黒人の警備員?らしき人にとりあえず予約した列車を逃してしまったと伝えたら、あっちにチケットセンターがあるからと教えられ、だいたいこういうチケットの窓口はどこも混んでいる。例に漏れずここも列ができていて待つしかなく。。。待って載り損ねたことを伝えると色々調べてこのチケットは交換できないと。。。いや、パリに着く列車が遅れたの。と伝えてやっと換えてもらえたけれど1時間以上の待ち時間。しかたなくまたプロヴァンスの12ヶ月を読み始めた。
アヴィニョンにつくのは22時ごろになるのでバゲットと飲み物とおいしそうなタルトを買って列車へ。。。ほんとにこの列車?と不安ながらもなんとなくフランス語でアヴィニョンとかなんとか言っているから大丈夫だろうと思って乗り、定刻に出発した。。。なぜか今日はあまり眠気がささず、また本を読みはじめる。ちょっと郊外に出たな。と顔を上げたら。うん???重い頭をもたげたひまわりの畑が広がっていました。もう少し早かったら・・・きれいだっただろうな~。
まだ列車の中。今このブログを書いています。
明日からは南仏。来る前には映画『プロヴァンスの贈り物』も見たし、プロヴァンスの12ヶ月。も読んで、ちょっとした予備知識も入れつつ、楽しむ予定です。
今20:30。窓の外には夕焼けが広がり太陽も沈みかけています。